【HoI4】この荒んだ現実から加速せよ#1 ~Red Flood MOD アヴァンギャルド・フランスAAR~
加速せよ
アヴァンギャルド・フランスの現状
先の大戦において、フランスはドイツによって甚大な被害を受け、結果として自由民主主義政府は崩壊しました。が、しかし。混乱に乗じて未来派の加速主義者が政権を握ると、状況はさらに悪化しました。
未来派が政権を握ったことで、政府の権威は著しく低下し、国内には無数の準軍事組織が現れ、日夜略奪と蛮行を繰り返したためです。
これにより国家の分断は加速。さらに、政権を支持しているのは都市部の、しかもル・ソレイユ(旧パリ)近辺に限られていました。結果、階級間の分断どころか地方と都市の分断まで進むという最悪の状況に。スピードと復讐を掲げる民兵団のお陰で、力無き物は明日生きているかすらわからないような社会になってしまいました。
このような事態に至った要因の一つに、フランス国軍が解散されたからという事象があります。アントナン・アルトーは、国軍によるクーデターを恐れ、1935年には完全に軍隊を解散させ、国防の任務を「エスカドロン」と「アセファル」という有力な民兵団に任せていました。
アセファルやエスカドロンに限らず、多くの民兵や住人は、社会主義ドイツに対して強い敵意と抵抗を示しています。というかこのような状況でもフランスが未だに国として残っているのは、反共というただ一つの点においてのみ人々が同じ意見を持ち、国際社会も、ドイツの勢力拡大を防ぐというただそれだけの目的で、フランスの存在を黙認しています。
現状を纏めると、この時点だとほぼ詰みに近い末期国家です。というか国家元首が薬中のキチ〇イな上に碌に法の支配も及ばず国内では略奪と強姦が横行し国際社会からも半ば見放され市場なんてものもあったもんじゃないような国がまだ国としての形を保ててること自体が奇跡では?
国内の平定
このままではいずれドイツに飲み込まれてしまう。ということで、アルトーは改革……というより国内の統一を迫られる形となりました。
複数の民兵団が割拠する中、アルトーはアセファルを排除し、エスカドロンによる権力掌握を進めました。
アルトーのこの行動に反発する形で、幾らかのアセファル構成員がフランス領モーリタニアへ脱出。モーリタニア無頭領を宣言しました。
アセファルとは無頭人と書き、史実ではジョルジュ・バタイユの著書、「無頭人(アセファル)」で名前が登場しました。RFにおいて、バタイユは自らの民兵団であるアセファルを率い、新たな共同体の設立を企てていました。が、その為にはならず者国家との貿易や闇市の受容すらも行おうとしたため、こうしてアセファル共々フランスを追われることになりました。
まあ何はともあれ。
エスカドロン主導によって会社組織が一元化され、また文化改革が行われたことで、国内の生産力が多少向上しました。
国外の状況
日中戦争の結果、日本で革命が発生。戦線は膠着状態で、決着がつくには時間がかかりそうな状況。
それとほぼ同時期、ロシア帝国の指導者、アレクサンドル・コルチャークが暗殺。実行したのはノヴォロシア総督府であり、総督府は本国へ宣戦布告。
一方のフランスも、多くのフランス系住人が居住するワロンを中核州として併合した。
そんな中、スペインで内戦が勃発した。
内戦は国民戦線(加速主義)、共和派(進歩主義)、コミューン(無政府主義)の三勢力で行われた。
フランスはカタルーニャへ進駐すると同時に、加速主義の国民戦線の支援を表明、義勇軍を送った。
結局、フランスの支援もありスペイン内戦は8カ月程度で終結。加速主義を掲げる国民戦線が国内を統一した。
アメリカではアメリカン党が選挙に勝利。英連邦と接近しないか少し恐ろしいところでしたが、モンロー主義を継続するようで安心しました。一生新大陸から出てこないでくれ
スペイン内戦後の世界
エスカドロンはまさに無慈悲と言える近代化を実施。退廃文化は禁止され、国内は未来派芸術によって統一されました。
これにより、ようやくまともに人員を動員することが可能に。内戦の経験も活かし、フランス軍は急速に拡大していきます。
日本内戦は革命勢力の勝利という形で終結。人民社会主義を掲げる日本労働党革マル派が政権を握っています。
イギリス領マシュリクは崩壊し、加速主義のイスラエルを含む4か国に分裂。フランスとしては、このイスラエルを支援したいところ。
オーストリアではエンゲルベルト・ドルフース率いる独裁政権が拡大。ハプスブルク家の支配を終わらせ、イギリス・イタリアの後ろ盾の下に中欧とドイツを席捲するのが狙いか。
そしてロシアでは、アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ陛下がアナスタシア1世として即位。
……本物なんですかね?まあ加速主義を掲げる国家が増えて嬉しい限りです。
今回はここまでです。次回は1938年1月から